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里山の農業(米作り)・・・いねこき(脱穀)

雲ひとつ無い晴天でした

10月11日の体育の日
実家の田んぼの稲の脱穀を行った。
この日脱穀した米は「農林22号」。
(もう一種類栽培している「キヌヒカリ」の脱穀は10月2日に既に終わっている。)

昨日の南部町は久しぶりに雲ひとつ無い天気だ。
それとリンクするように、気温はどんどん上がる。
この日の最高気温は28.9℃。この月の最高気温だ。

なかなか土に潜れないアマガエル


普通はこの時期北上しない偏西風の北上傾向が強まっている。
そのため、日本付近は偏西風の影響を受けられず、気温が高い状況だと考えられる。
これは、赤道付近の雲の流れを見ると、偏東風が強めになっていることが一因かも知れない。
一般的に、ラニーニャならば偏東風はフィリピン東方辺りから
北上傾向となり、東アジアにも湿った気流が流れてくるのですが、
偏東風が強すぎてフィリピンを通り過ぎ、
南シナ海~中国~朝鮮半島北部と目立った流れができ、
中国からの流れが、偏西風を大きく、蛇行させていると考えられる。
このため、偏西風は日本列島の上空で、どっしりと構える事が出来ず
上下に落ち着きの無い動きをするのだということが、最近分かった。
このため、私の予想は大きく外れ、
秋が来たと思ったが、天気がよくなれば、夏のように暑い気温に覆われる。
なんとも悔しい天気状況をつくっている。

身構えるマダラバッタ

それでも懲りずに予想すると、
今、大陸にだらんと垂れ下がっている偏西風が、週末にかけて日本上空を広く覆う、
このため、偏西風の境界ライン上の日本列島は広範囲で天気が崩れ、
これを機会に、今度こそ気温が下がり始めるっといったところであろうか?


この日の南部町は
風は北西、或いは北の風のため、風が吹けば涼しいが、
脱穀したチリが巻き上げられ、辛いところである。
特に時折強く吹く北西の風は、まともに脱穀している私にチリを直撃さる。

目も開けられない状況だ。

私たちの使っているこの脱穀機は、明治時代に開発された足踏式脱穀機と原理的には変らない。
逆V字型の針金を埋め込んだ円筒形のこぎ胴を回転させ、
稲や麦の穂から実をこそぎとる、原始的なものだ。
但し、ガソリンエンジンによってこぎ胴を回転させるだけでなく、
稲の束を安全に脱穀部に送り込む機構、
送風によりわら屑等と籾を選別し、籾(もみ)だけを取り出す機構が備わったものではあるが、回転する逆V字型の針金を埋め込んだ円筒形のこぎ胴に、稲の穂をこそぎとらせるため、想像以上に稲藁をつかむ握力が必要となる。
気を抜けば、稲束ごともっていかれてしまうのだ。
そんな時は、瞬間的に稲束から手が離れるからいいが、
稲藁が纏わりついて手ごと中に入れてしまったらと毎回不安になる。


少しずつ減っていく状況


2回に分けて脱穀しているため、長さ15m、三段式の稲干し(うし)にいっぱいにかかった稲束も、
お昼過ぎには完全になくなった。

稲藁は肥料として使われます
■作業が終わった田んぼに置かれた稲藁は肥料となります。

稲干しに使われる脚は桧の間伐材


今年の収穫量は、作付けに対して15%程多い収穫であった。

世間では夏期の異常高温のため、玄米へのデンプン蓄積が不良となり、
米が白濁する白未熟粒などが発生し、品質の低下が問題となっているが、
水の冷たいこの地域では大きな問題はないと思っている。
尤も、自家用のみの米なので一等米(認定の検査官によって、乳白、未熟米、砕粒米、奇形粒米、着色米等の欠陥が無いことが確認された良質の米)である必要は全く無いのだが・・・・・

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風に乗って鬼がやってくる!

10月4日、今日の静岡市の空
■いつまでも秋らしくならない空

10月の第1週がスタートしたが、今年は、この時期になっても、未だ、夏と冬の勢力争いが続いている。

例年ならば、一雨ごとに、気温がガクガクと落ちていく感じがするのだが、
今年は中々そんな感じにはならない。
10月は移動性の高気圧と前線が交互に日本を通過する季節の為、年間を通しても雨の多い月であるが、
今年は2週間程、季節が遅れている感がある。

さて、秋も深まり、地表面と海水面の温度が昼夜を通して逆転すると、季節風の向きが変化する。

季節風とは、海と陸の温度差によって生じる気圧の差が生み出す風のこと。

海は暖まりにくく冷めにくい、陸は暖まりやすく冷めやすい性質をもち、
夏は海の方が比較的低温、逆に冬は陸の方が低温となる。

気温が低いところは下降気流が発生し、高気圧が生まれるため、
夏は海側から陸側へ、冬は陸側から海側へと風が吹く。

日本では夏季は太平洋からの南東の風、
冬季は大陸側からの北西の風が吹く。

冬の、北西方向からの風が吹き出すと、中国や韓国、北朝鮮など、海を越えて様々なものが飛来する。

特に、近年、危険視されているものに、

多環芳香族炭化水素(PAH)類がある。

この物質は物を燃やした時に出る発がん性物質である。

輪島に到達したPAH類などの発生源を特殊な気象の解析方法で調べたところ、
瀋陽や大連など中国東北地方を経由していると分かった。
中国の都市大気中のPAH濃度は、
日本の都市の数十から数百倍に及ぶことがある研究で分かっている。

また、その殆どが石炭による発電のため、硫黄酸化物(SOx)の発生量が多く、
これによる酸性雨の問題はこれから先、深刻である。

日本国内の雨に含まれる硫黄酸化物に関しては、
国内発生のものが、60%中国からの32%の他に、韓国からの分も7%程度含まれるとの調査がある。

将来的には20年足らずで、3倍以上になり、
日本海沿岸を中心に,雨や雪に含まれる硫酸イオンの濃度がはっきりと高くなる。

樹林の枯死,畑地の酸性化,呼吸器疾患などの人体被害は避けられない。

そして、日本では,まともに対策を講じようとしない中国への憎悪感が募り、
逆に事実を公表せずして、対日感情をあおる中国側の対応により、
対日感情の一層の悪化は十分考えられるところである。

創世記以来、蒙古襲来太平洋戦争のアメリカ軍による攻撃たった2度しか
大陸からの脅威を受けたことがない島国日本。
海ばかりではなく、空でも中国や韓国、北朝鮮とつながっている事を認識し、
大陸の国々のような、したたかなで柔軟な発想をもって、
日本のおかれている立場を、みんなで考える時期に来ているのかも知れない。

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台風VS偏西風

小石で遊ぶ銀2

ちょっと忙しくて、、、
ブログの更新を考えると 久しぶりの休日も気分転換が出来ない。
だからしばらくブログを休みにしようかと決意したのだが、

それはそれで、やっぱり、気持ちが晴れない。


昨日は夜から雨が降ることが分かっていたので、
天気のいい午前中に銀を連れて近くの海に散歩に行った。
夏が終わって人気のない海は、トノサマバッタ等の格好の棲家になっていて、なんとも魅力的だ。

今にも飛び立とうと準備しているトノサマバッタ
■今にも飛び立とうと準備しているトノサマバッタ
ツチイナゴ
■ツチイナゴ

日差しこそかなりきついが、海を渡ってくる風は完全に秋の風で心地いい。
我が家の銀は川に連れて行っても、海に連れて行っても、
相変わらず気に入った小石さえあれば、後は何もいらない。
ひたすら小石を転がそうとするのだが、さすがに砂浜では難しいらしい。

直ぐに埋まってしまうため、何度も別の石を探さなければならない。

小石で遊ぶ銀
■考えてみたら、海に来たのは生まれて初めてかもしれない。
 それでも「小石」以外に興味を示さない銀


小石ならどれでもと言う訳ではない!
こだわりの選別基準が彼にはあるらしい。



時折、打ち付ける強い波は日本の太平洋上を北に進む低気圧の影響だろう。

この日の3時、台風12号(マラカス)は日本の海上で温帯低気圧になっている。

今年の異常気象を締め括るのに相応しいのがこの台風だ。
マリアナ沖で発生した台風は北上し、日本に近付くにつれて日本の太平洋側の高い水温を糧に、
990hp程度の小さな台風から956hpになったのは、千葉の房総沖海上での話しだ。
その時の風速は40m。立派に危険な台風だ。
にもかかわらず、直後に偏西風からの強く冷たい風の影響を受け、日本列島上陸を阻まれた上、
温帯低気圧に変化させられた。

温帯低気圧になった台風12号の影響か、波も風も強かった
■温帯低気圧になった台風12号の影響か、波も風も強かった


台風とは、熱帯低気圧が発達して、中心の風速が17.2メートルをこえたものを言い、
熱帯低気圧は、その名の通り熱帯や亜熱帯の海で発生し、
暖かい海からの大量の水蒸気をエネルギー源とする低気圧だ。
温帯低気圧は、中緯度地域で発生し、発達する低気圧で、
北の冷たい空気と南の暖かい空気が混ざろうとして、うずを巻くことで発生する。

低気圧の東側には南からの暖かい空気が入るため、一般に温暖前線ができ、
西側には、北からの冷たい空気が入るため、寒冷前線ができているのが特徴だ。

台風が温帯低気圧に変る原理は、
台風も北へ進むにつれて、周辺の空気との間に温度差を生じ、
台風域内の暖かい空気が冷たい空気と混ざりはじめると同時に前線ができはじめ、
台風としての性質が徐々に失われ、温帯低気圧の性質が強くなって、
ついには温帯低気圧に変わってしまうというものだ。

だから多くの台風は日本付近に近づく時には、大きな覚悟が必要となる。

戦にたとえると
それは熱帯の海と違って、低い海水温による兵糧攻めにあいながら、
最後には弱まり討ち死にしてしまうような状況だからだ。

その際、一矢報いるために、日本列島に上陸して悪さをし、直後に傷だらけの温帯低気圧になり消滅する。

しかし、今回のようにいつまでも海水温が高い状況は、
台風の兵糧は十分なうえに、次々と加勢するものもあり、勢力を拡大しながら、進軍してきたが、
いきなり偏西風による奇襲を受けて、総大将が討ち死にし、
統制の利かない軍勢だけが残っている状態。

実は 結構 危険である。

台風では風が強い領域は中心付近に集中しているのに対し、
温帯低気圧では広い範囲で強風が吹くのが特徴で、広い範囲での警戒が必要だ。

まさにならず者の集まりなのだ。

10092615のコピー

とはいえ、
日本列島に台風が上陸できなかった事を見れば一目瞭然だが、

明らかに偏西風が南下している。

偏西風の南下は海水温を下げ、海流にも影響を与える。
長期予報で未だ暑さがぶり返すような事を言う気象予報士もいるが、
おそらく暑さはこのまま戻っては来ないだろう。

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稲刈り

18日土曜日
周辺では未だ殆ど稲刈りが行われてはいないのだが、
山梨の実家では、一回目の稲刈りが行われた。

まず稲刈り機が入るための道となる部分を手で刈ります
■まず稲刈り機が入るための道となる部分を手で刈ります

残念ながら今年は仕事の都合で参加できなかった。

気象庁の発表した山梨県南部町のこの日の最高気温は30.6℃と
昨年の26.6℃と比べると4℃も高く、農業をやるには大変だ。
作業した兄は、
「特に午前中は湿度が高く、疲労が激しかったが、
午後は曇りになり多少風も出てきて、仕事がしやすくなった。」
と言っていた。

狭い棚田で頼りになる小さな稲刈り機
■狭い棚田で頼りになる小さな稲刈り機。操縦には、かなりの腕力が必要。

今年の米のできは、晴れが多く、高温だったおかげで、
早生品種の「キヌヒカリ」は実入りが良く、穂は重く豊作らしい。

しかし、またも鹿による被害があった。

被害にあった穂の状況から、母は
5升ぐらいは食べられた!!
と、予想している。

稲刈りが終わった田んぼ
■稲刈りが終わった「キヌヒカリ」が植えつけられていた田んぼ。

来週になると「農林22号」も刈れるので、
2回目の稲刈りが行われるらしいが、
参加できるかどうか微妙なところだ。

9月23日は全国的に雨になるらしい。
秋をもたらす冷たい空気と夏をもたらす暑い空気、これらの空気の勢力争いが日本列島に雨をもたらす。
偏西風の力を借りて、秋の冷たい空気が一気にこの戦いを征する事になる。
そして、気温の方も秋分の日を境に本格的秋の気候に入れ替わる。
これで、やっと今年の夏も終わりを告げる事になると思うと、
長かっただけに、なんとなく寂しい気持ちがする。


キヌヒカリ:草丈が短く、耐倒伏性が強い。食味も良いが、縞葉枯病に弱い。
農林22号:いもち病に強いが長稈で、倒伏しやすい。


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由比の桜海老

台風で秋が来るかと思っていたが、数日で暑さがぶり返す。
さすがに、朝晩だけは過ごしやすくなったが、日中はやはり暑い。

9月6日に窓が開けられるようになってから、
基本的にはまた、エアコン無の生活が始まった。
昨日の静岡市葵区の最高気温は33.6℃、
それでも我が家はギリギリ設定条件をクリア?している。

この日の室内ギリギリクリア?
■9月12日午後の室内(ギリギリ クリアー!?)

朝晩の気温が下がる事によって、なんとか躯体を冷却することができているおかげで、
ギリギリ保たれている。

お盆休み以来、毎週末仕事だったが、昨日は久しぶりに休みが取れたのでドライブすることに。
しかも、7年前、
国道52号線の山梨県との県境付近で止まってしまって以来、
静岡市内(葵区・駿河区)乗りに限定していた、MINIでの久しぶりの遠乗り?に挑戦した。

目的地は由比港。

NEC_5581.jpg
静岡中心部から20km程度、片道40分程。
東海道宿場町、「由比宿」のあるところ。
歌川広重によって描かれた薩田富士はあまりにも有名だ。
16番 由比宿 薩タ嶺

数年前なら、静岡市を出発したら、清水市を経て、由比町となるのだが、
現在では2003年に清水市が、2006年に蒲原町、2008年に由比町が、次々合併して静岡市となったので、
今日も「静岡市内乗り」を脱することは出来なかった・・・。

もちろん目的は、桜海老のかき揚げ蕎麦を食べに行く事。

ここでは地元、由比港漁協のやっている生桜海老を使用したかき揚げが有名で
県外からも食べに来る人がいるらしい。
残念ながら、桜えび漁は、資源保護のため、3月下旬から6月上旬と
10月下旬から12月下旬しか行われていないので、
今食べられるものは、冷凍保存されたものだ。
しかし、冷凍保存といっても採れたて直後に急速冷凍したものなので、
かき揚げには大差は無い。

その上、桜海老の事をよく知っている地元の人が作るかき揚げは
素朴ではあるが、サクサクして実に上手い。
この桜海老のかき揚げ、
本場静岡周辺では、生桜海老に細ねぎを刻んだものだけでつくる。

玉葱やニンジン、その他の野菜は一切使用しない。
海老の香を十分楽しむためと、サクサクした食感を味わうためだ。

NEC_5576.jpg
■娘の食べた桜海老丼 正統派桜海老のかき揚げ


東部の打合せの帰りには、ここで昼食をとるのが楽しみだが、
せっかくのかき揚げが蕎麦の上に載ってしまっていて、
サクサク感が徐々に失われるのが残念で、一度別にして食べたいと考えていた。
また、発泡スチロールの使い捨てどんぶりと、割り箸の組み合わせがもったいなくて、食べ心地がよくなかった。
かといって、港での合併浄化槽等の施設拡大は
負担が大きいから中々難しいのだろう。

そこで今回はマイ箸、マイどんぶり、マイ皿を用意して、お願いしてみたら
快く、わがままを聞いてくれた。

マイ箸、マイ丼、マイ皿持参で、念願のサクサクかき揚げと蕎麦

暑い蕎麦を暑い外で食べる。
中々美味しいものだ。
何より、皿に盛られたかき揚げはいつまでもサクサクしており、
実に上手い。

しいて言えば蕎麦はいまいちだが、それを十分に補うだけの価値がある。
静岡方面に自動車で来る事があったら是非寄ってみてほしい。

本物の桜海老の大きなかき揚げ2枚入って700円は
案外リーズナブルだと思う。

店は由比港内にある。背後は国1BP、JR,国1、ミカン畑と立体的に使われている
■店は由比港内にある。背後は国1BP、JR,国1、ミカン畑と立体的に使われている

何より、港で食べるのは中々楽しい。

この日のMINIは絶好調で、国道1号線バイパスを、80km以上で爽快に飛ばしてくれた。
この調子なら、次は富士宮まで足を伸ばせそうな気がする。
気候が良くなった 挑戦しよう!


ダツも泳いでいた
■「ダツ」も泳いでいた

DSCN0673.jpg
■「ボラ」の子供たち

DSCN0679.jpg

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秋は来ます!

未だ花勢い衰えぬ我が家の外壁のノウゼンカズラ
■未だ花勢い衰えぬ我が家の外壁のノウゼンカズラ
咲き誇るフヨウ
■咲き誇るフヨウ

このところ、家の窓が全く開けられなかった事と忙しさの両方が重なり、
なんとなくブログに近付きたくない気分で、更新も出来ないでいたが、
一昨日の夜、静岡市内の一部(中心部周辺)で局地的な雨に恵まれたおかげで、
周辺に積もっていた塵はきれいに流され、やっと昨日から窓を開けての生活が可能になったので、

それだけで気分は爽快だ。



秋らしくなってきた空
■秋らしくなってきた空

暑い暑いと言われてはいるが、窓から入ってくる風は、もう秋に極めて近い。

太陽高度で10度程度低く、
太陽の出ている時間で1時間ほど短く、
いくら暑くても、七月後半から、8月中旬に比べ、
受ける太陽熱エネルギーの量は80%程度になっている。

こうなってくれば、偏西風だって、自然の理に沿ってくるはずだ。
巷では秋が見えてこないとしきりに言っているが、
ユーラシア大陸での偏西風の蛇行が少なくなってきている。

しかし、まだまだ南下はしてくれない。

偏西風2
■偏西風の位置(9月1日・5日)

でも、台風や、低気圧、北日本付近には前線の姿もちらほら天気図にはでてくるようになった。
これは明らかに偏西風が日本列島に対して下側に向きを変えている状況だ。
これで、北緯40度を切るくらいまで南下してくれると涼しく、秋らしくなる。

ただし、その前に必ず数日間は、天気がぐずつくことになる・・・。

ところで、
今年の台風は日本近海の気温が高い事もあって、
日本から遠い場所で発生せず、近くで発生し、日本近海の高い海水温をエネルギーに成長し、
北日本に影響を及ぼすパターンが多い。

9月3日、沖縄近海で台風第9号「マーロウ」が発生したが、
台風7号「コンパス」のように、北日本に影響を及ぼす感じなのだろうか?
下がり始めてきた偏西風の軌跡を考えると、今回はもっと下を通る気がする。

天気図21

天気予報でも、その予想緯度は少しずつ下がりつつある。
来てほしくはない台風だが、その進路が秋の到来だとすると複雑な心境だ。
そうして出来れば台風一過には温度が一気に下がってくれる事を期待する。
さもないと早生品種が主流を占めるようになってきた昨今の日本の米作。
今年の長引く暑さは、農作業にはちょっと危険だ。

稲の穂もしっかり垂れてきました

米の品種改良の歴史は、
夏に寒くなったり、早くに夏が終わる危険がある米どころの東北地方に合わせて、
早生品種が主流になったという経緯がある。

しかし、これらの品種は夏の高温下でも外観品質が低下しないこと、および穂発芽への抵抗性が強いこと等、
高温化の条件も同時に満たすための改良が行われた結果、暑さに強い美味しい早生米が主流になった。
大型の機械化されている農家ならともかく、
限界集落に近い、棚田の殆ど手作業の稲刈りは28℃を越える暑さでは半日はもつまい。

想像以上に手ごわい農業になりそうだ。

まだまだ入道雲は健在です
くっきり見えるようになってきた富士山
■まだまだ入道雲は健在だが、富士山がくっきり見えるようになってきた
 

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お盆

きまってこの時期になると表れる、家の池にのトノサマガエル.
■この時期になると、きまって家の池に表れるトノサマガエル


今日、8月16日は旧暦の七夕にあたる。

七夕「棚幡」とも書き、故人を迎えるための精霊棚とその棚に安置する幡(旗)をつくる日であり、
その行為が7日の夕方から行われたために、棚幡がいつしか七夕に転じたといわれている。
今年は、その日がお盆の送り火と重なってしまった。
送り出しているのか、迎えているのか、なんとなく複雑な気がする。

お盆の行事と言っても、ここ数年は、
墓参りと戻ってきた仏様にお参りするためだけに、日帰りで実家にかえるだけだが・・・

私の実家ではお盆の時、お墓も参りもついている。

仏様は迎え火で家に帰って来るのだが、どうも、昼間にはお墓周辺に出かけていくらしく、
お墓にいるか、家にいるか分からないため、どっちもお参りが必要なのだ。

だから、迎え火もお盆の期間中、毎日行う。


ところで、

お盆は仏教の習慣と思い違いをしているが、実はお盆は仏教とは直接関係がない。

本来、仏教では死んだ人は49日を過ぎると生まれ変わっているので、毎年8月に帰ってくることはあり得ない。
檀家制度を充実させるため、江戸幕府によって、古来からの先祖供養の儀式や神事を、仏教式に改めたものと、仏教行事の「盂蘭盆」(うらぼん)が習合してできたとされる。
それに、各地域の習慣が加わり、かなり地域色の濃いものが生まれ、現在に至ったと考えるべきだ。



悪臭を放つオミナエシ
■故郷のお盆には欠かせないオミナエシ・・・


私の故郷では、お盆の迎え火を焚く場所の手前におかれた水差しにオミナエシの花が欠かせない。


オミナエシは秋の七草(オミナエシ・ススキ・キキョウ・ナデシコ・フジバカマ・クズ・ハギ)として有名だが、
故郷では盆花と呼ばれ、この時期も大切にされる。

七草を盆花とする習慣は各地にあるが、「何でこの花なのか?」と思った事が度々あったことか・・・・・。

時間が経つにつれ、強い悪臭(腐った豆醤の臭いといわれる)が漂うのだ。

嫌いだ!

それなのに小学生の頃は、地域の子供クラブの行事として盆花摘みが行われた。

近くの八百屋に売って運営資金の一部にするためだ。

日当たりの良い場所に好んで生えているその花を
暑さがピークの、この時期に摘まねばならない上、ハエ等が好んで寄りついているその姿。
臭い。暑い、その上、八百屋からは値切られ、二束三文だ。

お金の大切さを考えさせるのであれば、もっと別な方法があるはずだと思いながら、
御仏に奉げる大事なものをとっているのだからと、必死に自分に言い聞かせていたのを思い出した。


一説に因れば、
花が仏様の螺髪(らほつ)に似ているからだという説もあるが、
それも怪しい。

今回も水差しに生けてあったオミナエシは昔と同じ悪臭を放っていた。
なんだか、迎えられる仏様が気の毒でならない。


後半月もすれば食べられる不完全甘柿


それはともかく、久しぶりに帰った実家は思いの他暑かった。
それでも、柿の実はに成長し、秋が着実に近付いているのを実感した。
あと少し・・・
データ的にはとても秋が来るようには思えなくても、気休めがほしかった。


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オニヤンマ

オニヤンマ
■ガラスに激突して失神したオニヤンマ
(記念すべき写真だったはずなのに・・・こんなことなら自分で撮るべきだった。)



昨日の昼過ぎのこと。

裏庭の側溝を遠くから、凄い速度で飛んでくる物体が目に入った。

久しぶりに心が躍る。

その姿は・・・

エメラルドグリーンの宝石のような輝きを持つ複眼、
黄色と黒の縞模様の胴体、
僅かにスモークの入った力強い羽、

間違いない!
日本最大のトンボ。オニヤンマだ!!

一瞬、子供の頃の思い出が蘇った。

家の裏の水路を水面から30cm位のところをパトロールのために
かなりの速度で何度も往復する雄雄しい姿が重なった。

一ヶ月程度の夏休みの間に、彼らとはそれなりに遭遇するが、
「彼らと勝負の出来る出会い」は多くても3~4回。
家の裏の水路で遭遇する時だけだ。
そして、勝率は3割程度だった。

私はこの数少ない貴重な遭遇のために、
夏休みになると必ず専用の虫取り網を買って、水路近くに準備しておいた。
専用にするのは、せっかく遭遇しても網を取りに行っている間にいなくなってしまう事を防ぐためだ。

彼らと遭遇するのは、決まって晴天の日の10時~2時の間だった。
そして、遭遇した時は、
こみ上げてくる興奮を抑え、冷静に網を持ち、
彼らの飛行テリトリーの外に陣取る。
平常心を保つ事で自分の気配を消し去り、
如何に彼らに刺激を与えず、飛行速度と飛行ルートを確実に見極めて、分析することが出来るかが、
勝利のポイントだった。

興奮しすぎて「殺気」に気づかれでもしたら、
彼らは目の前を通り過ぎたまま、決して戻ってくる事はない。
このトンボは、ただ闇雲に網を振り回したってつかまらない。
しかも、一度失敗すると二度と傍には来ない。
間合いを如何にとって、一瞬で確実に網を出すことが出来るか!
遅すぎても早すぎてもいけない。

被せるように出すのではなく、
飛行ルートの前に、ただ突き出すだけでいいのだ。
意外にもパトロール速度は一定していて、平均して2m/秒。
人間の速足程度の速度だ。


とっさに出した私の手に驚いて、オニヤンマは向きを変えたが、
鏡状になったガラス窓に激突してしまった。
幸い、体は無事のようだが、手で上から簡単に捕まえられてしまった。
子供の頃はあんなに大変だったのに・・・
こんなに簡単に捕まえてしまって興醒めしたが、

やはりオニヤンマはオニヤンマだ!


大声で妻を呼び、写真を撮ってもらった。

そして、子供の頃と同じように、
しばらく、その美しく雄雄しい姿を観察し、無事を祈って放してやった。

オニヤンマの飛行速度は40~50km/hで、以外にも60km/hで飛ぶギンヤンマの方が早い。
(ギンヤンマなら子供の頃から簡単に捕獲できた)
なのに、これほど速く感じていたのは、
オニヤンマの持つ、何か特別な能力によるものだろう。

近頃、このトンボをみなくなったと思うが
オニヤンマのヤゴの住む環境が長期間維持出来なくなっている証拠ではないだろうか?
オニヤンマはヤゴから成虫になるのに5年。
この間に10回ほど脱皮し成虫になる。

身近な水回りの環境の変化、農薬の影響、河川の改修による構造の変化など、
様々な理由により、ヤゴが住める環境は激減している。
ホタルの場合、成虫が餌を採らないため、比較的大きな空間がなくても、
水条件と水周辺の草程度が整えばよいのに対して、トンボの成虫は寿命も長く、飛翔力が強いから、
水場だけではなく、その周辺に十分な面積の緑地環境が必要である。
反面、小さなビオトープでも水草があればどこからか飛来して産卵することができる。

たかがトンボと馬鹿にしないでほしい。

子供の頃ワクワクさせたこれらの昆虫の価値を知らないのは、実は大人だけかもしれない。

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暑い夏!(2)

毎日暑い夏が続いているが、今日の静岡の最高気温は31.1℃。

比較的過ごしやすい。
といっても、暑くないわけではない。

いつまでこの暑さが続くかと思うと、ちょっとうんざりする。

前回の「暑い夏!」でも暑さの分析をしていたが、
今回は別の視点から考えてみたいと思う。

前回、海水表面温度が高いため、夏が長続きしてしまう話をしたが、
気象庁はラニーニャ発生について警戒している。

一般的にラニーニャが発生すると、猛暑や厳冬になるといわれているが、
厳冬はともかく、猛暑については、統計的に見ると北日本以外はその影響は少ないと思っている。


ラニーニャ現象とは
中部及び東部赤道太平洋での海面水温が平年より低くなる現象のこと。
発生のメカニズムは南米ペルー沖の海水が低くなることでアジア沖に温かく湿った水蒸気が集まり、
ミクロネシア諸島やポリネシア諸島沖周辺に雨を大量に降らせる雷雲が発生。
そして太平洋上の東と西の地域で温度の差が大きくなり、風と海流が強まる。
この時に太平洋上を南米から沖合いへ向かって吹く強い貿易風によって、
南米沖の海面にある温かい海水は押し流され、
これに引っ張られるようにして深海の冷たい海水が上がってくるといったもの。

南米ペルー沖の海面水温が平年の基準値より5度以上低くなる期間が6ヶ月以上続くと、ラニーニャが発生したと断定される。


私はラニーニャの発生そのものが、偏西風の蛇行にあると推測している。

そして、その原因として一番考えられるのが、ユーラシア大陸の温度上昇だと推測している。

偏西風のコピー
■今年の偏西風は例年に比べて、かなり北を通っている。


中緯度地域の温度上昇は偏西風の北上傾向を促す。
偏西風は海に近付くにつれて本来の位置に戻ろうとする。
これによって蛇行の幅と角度が大きく変形させられているのではないかと思っている。

この蛇行の、湾曲してせり出した部分には高気圧が発達し、そこから巨大な熱源が周囲に供給されている。
そして、蛇行によってブロッキング高気圧が形成され、
西風が弱まり、移動性高気圧や移動性低気圧がブロックされてしまうため、
気象の変化のスピードが遅くなり、 「長く続く」猛暑となる。
そして猛暑の結果、西太平洋の海水温が上昇するので、
ウォーカー循環(太平洋赤道域の大気の東西循環のこと)が活発化し、秋以降にラニーニャが発生する。

といったとこか。

さて、私共の事務所では

今日もエアコンは使っていない。

これは、この建物の夏の室内温熱環境を設定した当初の値を超えていないためだ。

設定したこの建物の室内温熱環境の上限は、
気温30℃ 湿度60% 気流1m/sで、今はこの状況をぎりぎりクリアーしている。
(1m/sの気流は、「中」運転の扇風機を1.5mほど離れた所に置いた状況)

温湿度計
■気温30℃ 湿度60.5% はたしてこの状況は「ぎりぎりクリアー」なのか?

室内温熱環境の上限を別の基準で現すと。
不快指数:79.84=0.81Td+0.01H(0.99Td-14.3)+46.3 [ Td=30 H=60 ]
体感温度:26℃=t-4×√v             [t=30 v=1 ]  

この基準は厳しすぎるとの苦情もないわけではありませんが・・・
1990年度比でCO2を25%削減しようと考えたら、まだまだ甘い基準なのでは?


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暑い夏!

クマゼミの鳴き声で益々暑い
■庭の桜の木に群がるクマゼミ(さて、何匹いるでしょう?)

今年の夏は暑い!

巷では太平洋高気圧が強いからだとしきりに言うが、
本当にそれでいいのだろうか?

太平洋高気圧が強いと言う事は、本来、
小笠原高気圧の中心が日本列島にあり、
すっぽり覆っている状況を言うのだろう。

そうなれば、暑いが乾燥した晴天だから、日陰や家の中は涼しく
放射冷却のため、夜間はさらに過ごしやすくなるはずだ。

前にも 「夏が来た!」 で書いたが、この太平洋高気圧、実に微妙な存在だ。

見ての通り実はそんなに強い訳ではない。



日本列島付近は太平洋高気圧の勢力範囲としてはむしろ周辺部に当る。
そのため、高気圧の縁に沿って、蒸し暑い空気が入りやすい。
その湿った気流の流入によって雷雨が起こりやすくなり、夕立となる。

夕立は、一日の中では、上昇気流が弱まり、降雨とのバランスが崩れやすい
午後3時から日没までの時間帯に起こりやすい。
確かに、昔はそうであったが、今の日本の平野部では
この上昇気流が中々弱まらず、バランスが崩れにくい。
そして、積乱雲は周辺山間部に発生するだけで、平野部では、曇で止まってしまうため、
この雲が断熱層となって魔法瓶状態になってしまう。

これでは夜になっても気温は数℃しか下がらず、逆に数℃落ちた分で、湿度が高くなり、
殆どサウナ状態になってしまう。
そして、次の日の朝まで、ギリギリのところで雨を降らさずに温度を蓄えている。

そのまま、朝からまた蒸し暑い一日が始まる。

今年の暑さは長引く傾向にある。

なぜなら、フィリピン沖で、海水温の上昇で活発な大気の対流が起きる海域が北に張り出している。

暑い夏を支える海水温

この状況では活発な上昇気流がしっかりと太平洋高気圧を支えてくれるだろう。
海水温が下がる9月後半まで続くかもしれないと思うとげっそりしてしまう。

それでもエアコンを入れずに過ごしている。

幸か不幸か先日、設計室のエアコンが故障していることがわかった。

古いエアコンだったので、さっそく、新しいエアコンを注文したのだが、
この「暑い夏」の影響で、工事は順番待ち状態。
やっと今日取り替えてくれることになっているのだが、夕方5時過ぎとのこと・・・。


愛車MINIにはエアコンがない

まあ、愛車MINIには最初から、冷房もエアコンも着いていない。

暑い夏でも窓から入ってくる風だけが頼りだ。

こんなに暑くなってしまった世の中でも、走っている時は爽快だ!


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原 空間工作所

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人にも地球にも優しい自然を生かした家づくりを通して住まう人の豊かな暮らし、地域の環境の力になりたいと考えています

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