
■床下でのシロアリイメージは私にとって、まさに こんな戦闘シーンに近いものだ。
シロアリを地底人にしたことにより敵の手強さが見えてきたと思うが、
実はシロアリの兵隊蟻や働き蟻は目が見えないどころか、嗅覚すらも無いと言われている。
硬いものにあたればそれを噛み砕き先に進む。
進んだ先に食料があれば食べ尽す。
中には味覚までないと蔑まれているが、最近の研究からそれはあり得ないことが解ってきた。
そのため、シロアリが分解するセルロースを選好みすることも明らかになったわけで、
私としては、(害虫の肩を持つ訳ではないが)下等な原始生物と考えるのには敵として、忍びない。
シロアリの行動を分析する上で、一番のポイントとなるのが
「シロアリは不完全変態による昆虫で、王と女王以外は全て幼虫である」ということ。
敵は子供の集団なのである。でも、決して侮ってはいけない。
彼らは群れを存続させるための食料確保のためにプログラムされている。
だから、コンクリートやプラスチック、桧やヒバ、時としては防蟻剤入りの木材とて齧り、
死を恐れず道を作り、食料を見つけ出し、運搬する。
私にはその姿が鉄砲攻撃を受けながらひたすら前に進む戦国時代の足軽兵か、
旅順攻略のため、203高地を攻撃する日本陸軍のような悲惨なイメージを連想してしまう。
その攻撃は一見無謀に見えるが、彼らは自分がものすごく弱い存在であることを十分知っており、
弱点を知った上で、彼らなりに、絶対に無理をしない百戦錬磨の戦略が見える。
シロアリ被害が大きく取り上げられるようになったのは明治時代になって西洋に習った建築物が政府によって各地に建てられるようになってからだ。
その後、戦前は特殊な建物にしか採用されていなかった「
布基礎」が、戦後、一般住宅に採用されるようになって、その被害が拡大し、
近年、高断熱、高気密住宅における基礎断熱において、更に深刻なものとなった。
一体人間が何を見落としてきたか、真剣に悔い改めるべきである。現在の住宅の基礎に、シロアリがどうやって侵入するか
まずは、敵の動きを理解しよう。・・・・・・・・・・侵略行動の基本・・・・・・・・・・シロアリは地中より、布基礎の形に沿って進行してくる。
そして、
基礎コンクリートの打ち継ぎ部分、
コンクリートの土間と基礎の接続部分、
コンクリートが弱くてガサガサしている密度の少ない部分
などを攻撃して侵入する。
布基礎の形状から、コンクリート土間と一度にコンクリートを打つことが出来ないから、どうしても進入できる部分が出来てしまう。
土間に侵入したシロアリはゆっくりと時間をかけて蟻道をつくり、
本格的に建物深くに進入する。
・・・・・住宅の基礎を侵略するシロアリの様子を、基礎のタイプ別に予測した・・・・・タイプ1:基本的な布基礎
断熱を用いず、床下のみを断熱しただけの建売住宅に見られるタイプ。
(おそらく、高断熱化が進む前の殆どの家はこのタイプだと思う。)
基本行動の通り、基礎と土間のコンクリートの打ち継ぎ部分から、床下に侵入し、
建物に向かって、侵略を続ける、
侵略の様子はこちらをクリック土間の上まで侵入したシロアリが布基礎を登るまでの間に発見して駆除するために、定期的に床下を点検することが大切だと思う。
シロアリの点検には専門知識が必要です。
信頼できる設計事務所や建設会社に相談することをオススメします。
タイプ2:外断熱仕様の布基礎 
布基礎を使った外張り基礎断熱の事例。
土間や布基礎立ち上がりのコンクリート部分を太陽熱等の蓄熱体として使用するために、
外側を断熱材で包み熱が逃げないようにしたもの。
断熱材の外側は地面の中からモルタルによって仕上げられている。
土間に高温の空気(60℃前後)を吹き付けるようになっているが、吹き付ける場所は一部であり、
立ち上がり、土間面全体の温度は30℃前後とシロアリ活動には最適な温度となっている。
シロアリは断熱材の外側に塗られた仕上げモルタルを地中部分で、意図も簡単に食い破り、
柔らかいスタイロフォームの断熱材内部に瞬時に蟻道を作り、想像を絶する速さで土台に到達する。
床下環境が彼らに適しているため、短期間で大きな被害が出やすいパターンである。
侵略の様子はこちらをクリックやはり、定期的に正しく点検することが大切だと思う。
事例3:内断熱仕様の布基礎 
床下の断熱を重視した布基礎。
断熱材によって完全にコンクリートとは縁が切れるため、ヒートブリッジを起こさず、熱逃げの問題も少ないため、断熱方法としては簡単で確実な方法である。
しかし、シロアリにおいてはパラダイス。
簡単に進行できる柔らかい断熱材の道が地面まで直接つながっている。
城の全ての門は開かれ、本丸まで進みやすい道で繋がっている様なものだ。
シロアリがこの地面の下に居た場合、数日で大きな被害を受ける可能性もある危険なタイプである。
シロアリは 厚さ50mm程度の断熱材なら穴を開けるのに、一日も掛からないだろう。
何箇所にも空けられた地面からの穴が、床下の湿度を最適化し、外部と接しない快適な床下温度は彼らの格好の生活空間を作り出す。
侵略の様子はこちらをクリック戦後の住宅は安易な地震対策のため、日本の建物が 本来持っていた環境共生システムを完全に無視してきたのではないだろうか。床下の湿度が低いから問題ないなどとよく言われるが、
シロアリは蟻道を作って進むため、湿度は最適な湿度に調整できる。
また乾燥木材に対しても、水分を運搬して湿らせることも可能なのだ。
最近まで、その能力はイエシロアリのみとされていたが、
ヤマトシロアリにも同じ能力があることがわかったようだ。
また、「炭を入れれば嫌がる」という話もあるが、
シロアリは山火事などで焼け残って、枯れた木々なども食べる昆虫だということを忘れないでほしい。
次回はどうしたらシロアリの被害を最小減に抑えられるか。
そのための家作りについて、私なりの結論をUPしたいと思う。
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