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森の話(1)・・・間伐材のエネルギー

■植林地を流れる川の風景(石合川)川岸近くは植林を行わず、自然の状態か広葉樹を植える林野庁は京都議定書目標達成計画における森林吸収量の目標値(1,300万炭素トン)の達成に向けて、平成19年度から平成24年度の6年間に、毎年55万ha、計330万haの間伐を行うことを決定し、平成19年度は、間伐材利用量が3,440,000m3あったと発表している。 ■間伐前の森林の風景                 ■間伐された森林の風景利用さ...

森の話(2)・・・間伐材が放置される理由

間伐材がどうして、森に捨てられるか?それは以下のような状況だからだ。間伐は、植林後、15年~20年程度で1回目が行われる。(全体の本数の30~35%を伐採する)間伐される径の細い材は、昔は「足場丸太」として出荷されていた。一回目の間伐の後、10年以内、平均胸高直径が17cmぐらいになった時を目安に2回目の間伐を行う。(本数にして30~35%を伐採する。)直径17cmになると、心持ち(しんもち)柱材1本が収穫できる。■第...

森の話(2)のおまけ・・・間伐材を林道まで運ぶ裏技(^^;

林道から離れた場所での間伐材搬出は、結局は荷役動物に頼るしか方法がないのか?それは日本の昔の農業の復活か?それとも・・・・新たな荷役動物に頼るか?小型のトラクターのようなものに頼るのか?真剣に考えてみよう!■水牛、ロバ、ゾウ、それとも昔のように馬とか牛?? 環境にはいいが、(非現実的だし)林業が益々、一般社会から遠いものになってしまう。 確かに一般の人に知ってもらうのにはインパクトがあるのだが・・...

真夏の道路・車は火の玉

ふとしたことで真夏の真昼間(AM11:50)、それも生活用大型道路沿いを、2kmあまり歩くこととなった。毎朝歩く距離の半分程なので、気楽に歩き出したのだが・・・歩き始めて、あまりの暑さにびっくりした。5分、10分と歩き進めると、暑さの中でも微妙に違う温度差・・・建物の影や水たまり、側溝の下を水が流れている場所など・・・しっかり実感することができた。アルキテクタの黒岩さんのブログ、「涼しさを計るブラインドテス...

森の話(3)・・・間伐材を林道まで運ぶのは人間です!

山深い場所での間伐材回収について、やはり、人間しかいないと思っている。それも、林業関係者ではなく、一般の人たち(老若男女問わず、子供も含めて)によって回収してもらうのがベストであると考えている。物理的には、木材の重さは平均樹径15cm、長さ3m以内として、凡そ80kg20kg以下となる。皮を剥いたり、表面の凸凹を多少整え、摩擦を減らせば、人間でも十分引けるであろうことは理解できることと思う。でも、実際はど...

富弘美術館~日光東照宮

8月14日休みを利用して家族3人で群馬県みどり市にある富弘美術館に行ってきた。2001年のコンペの下見以来である。残念ながら、コンペには落選したが、コンペは夢をみられるので、実に楽しい。低層の建物は周辺環境を阻害することなく、実に自然に建っていた。無理なディテール等多少の問題はあるものの、それなりに上手くまとまっていた。特に驚いたのは動線の心地よさだった。大小様々な円を接して配置し、正方形の型で型押しして...

森の話(4)・・・夏の間伐作業

一般の人に間伐材を引っ張ってもらうために、間伐材自身の価値を考えるのでは無く、間伐材を引き出す作業そのものに価値を見出したらどうだろうか?間伐材の移送について、私の経験を話そうと思う。 私は小学生から高校生の少年時代、夏休みの数日は、毎年、父と二人の兄と一緒に間伐作業をするために、近くの山に登った思い出がある。アブやブユ、蚊を避けるため、携帯用に吊り下げるタイプの蚊取り線香入れに 渦巻きの外側と...

森の話(5)・・・冬の間伐作業(運搬)

冬休みになると、夏休みに間伐し、乾燥させておいた間伐材を林道、或いは車道まで搬送する作業を行う。当時は我が家には軽トラックがなかったため、車道から、家まではリヤカーで搬送することになる。家から山の入り口までは片道10分程度であった。また、リヤカーに積んで運べる量は、長さ3m、平均樹径15cm程度のものを20本程度が限界だったため、1日2往復、合計40本程度の作業を2日、3日間かけて行わなければならなかった。...

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原 空間工作所

Author:原 空間工作所



原 空間工作所

人にも地球にも優しい自然を生かした家づくりを通して住まう人の豊かな暮らし、地域の環境の力になりたいと考えています

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