8月14日休みを利用して家族3人で群馬県みどり市にある富弘美術館に行ってきた。2001年のコンペの下見以来である。残念ながら、コンペには落選したが、コンペは夢をみられるので、実に楽しい。低層の建物は周辺環境を阻害することなく、実に自然に建っていた。無理なディテール等多少の問題はあるものの、それなりに上手くまとまっていた。特に驚いたのは動線の心地よさだった。大小様々な円を接して配置し、正方形の型で型押しして...
最近 毎日 家の中で蚊が飛んでいる。外に置いてあった鉢を部屋内に上げたからなのか、それだけ世の中が暖かいのか・・・前回、冬にはめずらしいカマキリの悲しい話をしたが、カマキリは農作物に食害のあるバッタやその他の昆虫を捕食してくれるので、人間にとっては益虫だ。同じ網翅目でも、ゴキブリやシロアリは、人間にとって最も嫌われる害虫だ。しかし、そういった奴ほど しぶとくて、そのままの姿で冬を越すことができる。...
■シロアリの群飛イメージ本来、シロアリの生息域は森林やサバンナなどで、人とは緩衝しない。そして、大量に発生しても誰も見向きもしない枯れた木を他の生物と競うことなく ひっそりと食している。枯れ木を燃やさずとも分解して土に返してくれるなら 益虫ともいえなくはないが、好き嫌いが多く、セルロースであればどれでもOKというわけにはいかないため、分解の効率が悪く、自然界の全セルロース分解の1%未満にも満たない...
■床下でのシロアリイメージは私にとって、まさに こんな戦闘シーンに近いものだ。シロアリを地底人にしたことにより敵の手強さが見えてきたと思うが、実はシロアリの兵隊蟻や働き蟻は目が見えないどころか、嗅覚すらも無いと言われている。硬いものにあたればそれを噛み砕き先に進む。進んだ先に食料があれば食べ尽す。中には味覚までないと蔑まれているが、最近の研究からそれはあり得ないことが解ってきた。そのため、シロアリ...
■民家の床下は弱肉強食の「野生の王国」の世界であり、シロアリはヘビや小動物にとって 一年中安定して食べることができる主食のようなものだった。シロアリの被害が問題化したのは戦後になってからだ。私は戦前の日本にこそ、シロアリに対する完璧なシステムがあったと考える。日本人が戦後、先進国家になる上で見逃してきたこととは、自然との共生システムではないかと考えている。戦前、日本人は生活するうえでは殆ど化石燃...
シロアリなんて怖くない(3)床下戦争で、不具合と分かりにくいところがありましたので修正しました。●イメージ画像の不具合を修正しました「侵略の様子はこちらをクリック」でシロアリが住宅に侵略するイメージをアップしたページにリンクを張りましたがイメージ画像が表示されない事がありました。お見苦しくて申し訳ありませんでした。ご興味を持っていただけた方は、もう一度、クリックしてください。→●基礎の図面を分かりやす...
■今までは私の勝手なイメージで擬人化されていましたが、今回は本物のイエシロアリの職アリ。前回、シロアリが極端に外部を嫌うため、戦前の日本家屋の基礎は割りと攻撃を受けにくかったと話した。シロアリは外気に触れる空間では生活できないのだ!シロアリの活動温度は12℃~30℃程度といわれ、常に巣内や蟻道は温湿度とも活動に適した温度に保たれているといわれている。シロアリは裸で生活しているようなものだから、蟻道は...
■禅宗様の特徴をよく現している最恩寺本殿22日はせっかく天気が良かったので、中日を過ぎてしまったが、田舎に帰ってご先祖様達のお墓参りをすることにした。「六波羅蜜」の教えを守ることは難しくても、せめて彼岸の中日、真西に沈む夕陽を拝むことくらいはと思ったが・・・・これも忘れてしまっていた。田舎の菩提寺は「福士山最恩寺」という小さな臨済宗のお寺だが、室町時代の応永年間(1394年から1427年)に創建されたといわ...
先日、 「空を臨む家」に住まわれているご家族から「屋根の上にデッキを設置してほしい。」と依頼された。繁華街での暮らしだからこそ、空と一体化できる時間を過ごしていただきたかったので、屋根に上る階段の先にデッキを設置することは、更なる進化で嬉しかった。安全に、安心して、永く楽しんでいただくために屋根上の過酷な条件下でも耐候性が高く、腐朽しにくい木材を検討していた。当然、自然素材の方が人に優しく、使用感...